草木図譜 ツバキの園芸品種
‘ベニカラコ’=‘ジッコウ’


Camellia japonica 'Benikarako'
‘紅唐子’=‘日光’
花の中心部にぎっしり詰まっているのは花弁化した雄しべ。このような花型を唐子(からこ)咲きという。江戸時代の子供の髪型、「唐子」に見立てたものだろう。「唐子」とは左右と頭頂、あるいは前髪を残して剃った、主に女の子の髪型。京都などでは‘ジッコウ(日光)’と呼ばれるが、これはもちろん日輪に見立てた名だろう。ちなみに中心部が白い‘ボクハン’は、‘ガッコウ(月光)’と呼ばれる。‘ベニカラコ’の花は小輪、開花は3〜4月。先端近くで急に細くなって先が尖る葉、褐色の蕾などほかの園芸品種にはあまり見られない特徴を持ち、開花していない時でも見分けやすい

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