草木図譜 キク


古くから鉢植えで栽培されてきた「観賞菊」は、花の大きさによって大菊・中菊・小菊の3つに大別される。直径18cm以上のものが大菊で、大菊はさらに形によっていくつかに分けられている。写真はそのひとつ「管物」のキク。頭花の直径は20cmほど。最近は切り花でも出回っている
↑‘モッテノホカ(もってのほか)’として知られる食用ギク‘エンメイラク(延命楽)’
↑‘コウザンキンギク(黄山金菊)’
花の直径2cm強。下の‘コウザンコウギク’‘コウハクギク’と同様、菊花茶の材料として用いられる
↑‘コウザンコウギク(黄山貢菊)’
黄山は中国安徽省の奇峰。下↓の‘コウハクギク’同様、菊花茶の材料とされる。貢は献上の意味で、献上品に使われたのだろう。写真の頭花の直径は4cmほど
↑菊花茶の材料として知られる中国の‘コウハクギク(杭白菊)’=‘コウシュウシラギク(杭州白菊)’。写真の頭花の直径は約4cm。咲き始めは淡い黄色(上の写真)で、時間が経つと白くなる(下の写真)
↑‘シャムロック’。‘グリーンシャムロック’と呼ばれることもある
↑舌状花が筒状になる「風車シリーズ」のひとつ、‘チヅルフウシャ(チヅル風車)’
↑デルフィマムと呼ばれる園芸品種群(園芸品種名は不明)。デルフィマムという名前はもちろんデルフィニウムに見立てたものだろう。普通のキクは茎の先端部の蕾から開花していくが、デルフィマムでは下から開花していく。ほかに赤・黄などの花色のものもがあり、それぞれに園芸品種名が付けられている
↑‘ピンポン’‘スーパーピンポン’‘ボリスベッカー’のいずれかであるが、どれであるのか不明・調査中。頭花の直径は5cmp前後
↑‘ゴールデンピンポン’‘イエローボリスベッカー’‘サニーボリスベッカー’のいずれかであるが、どれであるのか不明・調査中。頭花の直径は5cm前後
↑ホシノコギク(星の子菊)と呼ばれるシリーズのひとつ。‘プリズム’?
↑京都近辺で古くから栽培されてきた園芸品種群、サガギク(嵯峨菊)のひとつ
鋭意製作中

キク(菊) イエギク(家菊)
学 名 
Chrysanthemum X morifolium Ramat.
分 類 キク科キク属
原 産 中国に自生する2種の植物、チョウセンノギクとハイシマカンギクの交雑によって誕生した園芸植物
タイプ 多年草
栽 培 
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