草木図譜 タカワラビ


チャウチャウのぬいぐるみではない。柔らかい茶色の毛に覆われたタカワラビの根茎。黒い「鼻」は枯れた葉柄で、「耳」はぜんまい状に丸まった展開前の葉(特にチャウチャウ似の株を選んだわけではない)。このような芽出し前の根茎が、鉢植えで販売されている。タカワラビの英名はScythian lamb。「スキタイの羊(子羊)」とは伝説の「植物羊」のことで、中世フランスの著作家・バンサン(ヴァンサン/Vincent de Beauvais)が編纂した百科事典に記載されている
葉は大きく、自生地では長さ2mほどになる
ドイツのツァーン(J. Zahn)による「植物羊」の想像図(17世紀末)。これはへその部分が茎とつながっているが、想像図にはもうひとつのバリエーションがある。それは、ワタのように果実の鞘の中に植物羊が収まっているというもの
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タカワラビ(高蕨) ヒツジシダ(羊羊歯) キンモウコ(中国名/金毛狗 日本語の読みとしてはキンモウコウ・キンモウクが適切?) キンコウモウ?(金狗毛? 中国名は金毛狗だが、日本ではなぜか2文字目と3文字目が入れ替わってしまったようだ) 流通名/ゴールデンモンキー ゴールデンチャウチャウ
学 名 
Cibotium barometz (L.) Sm.
分 類 ワラビ科タカワラビ属
原 産 中国南部、台湾、インド、東南アジア、日本(琉球諸島)
タイプ シダ植物
栽 培 水はけのよい土に植え、やや遮光した明るい場所で栽培する。水遣りは土の表面が乾いた時にたっぷりと。過湿を嫌うので、常に水浸しのような状態は避ける。越冬には最低12〜13℃が必要
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