草木図譜 テッセン


クレマチス属の原種のひとつ。日本へは桃山時代以前に渡来し、日本原産のカザグルマとともに栽培されてきた。学名(種小名)のfloridaというのは「花咲く」「目立つ花のある」という意味で、比較的地味な花を付けるヨーロッパのクレマチスと比較して付けられた名称だろう。ほかのクレマチス属の植物同様、花弁のように見える白色の部分は萼片。花の直径は5〜8cmとやや小型。花の中央にある紫色の部分は雄しべ。雄しべが弁化するシロマンエ(白万重)もある
雄しべが弁化するテッセンの園芸品種‘ビエネッタ’
Clematis florida 'Vienetta'
鋭意制作中

テッセン(鉄線)
学 名 
Clematis florida Thunb.
分 類 キンポウゲ科クレマチス属
原 産 中国
タイプ 木本(蔓性)
栽 培 水はけのよい土に植え、日当たりのよい場所で栽培する。開花期は5〜6月。前年に伸びた枝の節から3〜7節の新しい枝を伸ばし、花を付ける「新旧両枝咲き」。剪定は任意剪定。夏に挿し木で殖やす。枝を二節で切って下の節の葉を落とし、赤玉土などに挿す
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