草木図譜 ハリツルマサキ(トゲマサキ)


写真は澤田耕太朗氏が作出したハリツルマサキの園芸品種で、ハートツリーとして品種登録出願中のもの(写真は未熟な果実で、時間が経つと真っ赤に色付く。写真の果実の幅は7mmほど)。「ハートがみのる木」「ハートが実る木」として販売されている。作出者の澤田氏から以下のようにご教示いただいた。
――ハリツルマサキは変異が大きく、ひとつの株に雌花だけ、あるいは雄花だけを付ける雌雄異株で一株だけでは結実しないものも多い(ひとつの株に雌花と雄花を付ける雌雄異花の株もある)。
――また果実の形は変異が大きく、ハート形にならないものも多い。
――たくさんの株の中から一株だけで結実する株(両性花を付ける株)を選抜し、さらにその中から果実がきれいなハート形になるもの、整った樹形になるものを選抜・固定して作出した園芸品種が「ハートが実る木」、ハートツリー。

ハリツルマサキの原種は盆栽の素材とされ、沖縄などでは生垣にも利用されるようだ。
鋭意制作中

ハリツルマサキ(針蔓柾・針蔓正木) トゲマサキ(刺柾・刺正木)
学 名 Maytenus diversifolia
分 類 ニシキギ科ハリツルマサキ属
原 産 日本(沖縄など)・中国・台湾
タイプ 常緑低木
栽 培 水はけのよい土に植え、日当たりのよい場所で栽培する。開花期は初夏〜秋。最低越冬気温は不明だが、関東地方以西なら屋外で越冬するようだ
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