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小さいうちから開花する園芸品種‘イッサイ(一歳/一才)’。写真の株の樹高は30数cm。花の直径は2cmほど。花はごく淡い紫色で、香り(ウラクツバキの香りと似ているようだ)がある。葉に斑の入る‘フラッシュダンサー’や密生する枝が傘状に広がる‘ウンブラクリフォルミス(Umbraculiformis)’など、センダンにはほかにいくつかの園芸品種がある。トウセンダンはセンダンの変種。「栴檀」という名はサンスクリット語のチャンダナ(candana)の音訳・栴檀那に由来する。チャンダナという名称はもともとビャクダン(Santalum album)を指し、よく知られているように「栴檀は双葉より香し(芳し)」の「栴檀」もビャクダンのこと。中国でも「栴檀」と言えばビャクダンを指し、センダンには「楝/楝樹」という名称が付けられている。日本でなぜこの植物を「栴檀」と呼ぶようになったかについては諸説あり、「焼いた時に香りを発するから」とも言われる。球形の実がたくさん付くことに由来する「千玉(センダマ)」、「千団子(センダンゴ)」が変化した名前というのは俗説のようだ。中国名の「楝」は「練」に通じ、絹を練る(柔らかくする)ためにこの樹木が用いられたことから付けられたという。このことからセンダンは「千段」で、一時に千段(=反・布の大きさの単位)の布を練ることができるから付けられたとするうがった説もある(『大言海』)。「アフチ」という古名はアハフジ(淡藤)の変化と言われ、花色に由来する
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