草木図譜 フサザキスイセン


中国で栽培されてきたスイセン。フサザキスイセンの変種のひとつで、ニホンズイセンと同一種とされるが、ニホンズイセンより大きな球根を持つ。写真の球根の直径は6cm強。「蟹爪水仙」の材料となる。「蟹爪水仙」とは、球根を切り削いで葉が曲がって伸びるように加工し、カニの爪のような形に仕立てたスイセンのこと
Narcissus tazetta var. chinensis
ニホンズイセン。フサザキスイセンはシルクロード経由で中国にもたらされ、それが人手によって運ばれ、あるいは海流に乗って日本に渡来したとされる。ニホンズイセン以外のフサザキスイセンとしては、白一色の花を付ける‘ペーパーホワイト’(亜種)、黄色一色の‘ソレイユドール’(亜種)などがある。葉は螺旋形だが、必ず右手でひねった向き(上から見て時計回り)にねじれるのが面白い
Narcissus tazetta var. chinensis
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フサザキスイセン(房咲き水仙) 変種のひとつ/ニホンズイセン(日本水仙)
学 名 
Narcissus tazetta L.
分 類 ヒガンバナ科スイセン属
原 産 種(しゅ)全体としては地中海沿岸地方ほかに自生し、中国・日本に帰化している
タイプ 多年草(球根植物)
栽 培 早咲きのため、8月くらいに球根を植え込むとよい。水はけのよい土に植え、日当たりのよい場所で栽培する。植え替えは数年に一度。開花は11〜3月
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