中国で栽培されてきたスイセン。フサザキスイセンの変種のひとつで、ニホンズイセンと同一種とされるが、ニホンズイセンより大きな球根を持つ。写真の球根の直径は6cm強。「蟹爪水仙」の材料となる。「蟹爪水仙」とは、球根を切り削いで葉が曲がって伸びるように加工し、カニの爪のような形に仕立てたスイセンのこと Narcissus tazetta var. chinensis
ニホンズイセン。フサザキスイセンはシルクロード経由で中国にもたらされ、それが人手によって運ばれ、あるいは海流に乗って日本に渡来したとされる。ニホンズイセン以外のフサザキスイセンとしては、白一色の花を付ける‘ペーパーホワイト’(亜種)、黄色一色の‘ソレイユドール’(亜種)などがある。葉は螺旋形だが、必ず右手でひねった向き(上から見て時計回り)にねじれるのが面白い Narcissus tazetta var. chinensis