草木図譜 ツバキの花型について


一重咲き(花弁は5〜7枚、雄しべ筒は完全)
 ・猪口咲き 極小輪などの花で、花弁は外側に曲がらず、やや広がった筒状になる咲き方
 ・筒咲き 花弁は外側に曲がらず、やや広がった筒状になる咲き方
 ・ラッパ咲き 花弁が中間で外側に曲がり、大きく開く咲き方
 ・抱え咲き 花弁の内側がくぼみ、花の「口」が「胴」よりすぼまった咲き方(八重咲きの場合にも適用されるようだ)
 ・椀咲き 花弁の内側がくぼみ、花の「口」が「胴」より広がる咲き方
 ・平開咲き 横から見て、花弁がほぼ水平に開く咲き方
八重咲き(花弁は8枚以上。二重以上に重なる)
 ・八重咲き 雄しべは花の中央にあり、花弁と混ざり合わない咲き方
 ・蓮華咲き 雄しべは花の中央にあり、花弁と混ざり合わない咲き方。中心近くの花弁はあまり開かず、外側の花弁ほど大きく開くので、花弁同士の隙間があく
 ・唐子咲き 雄しべは花の中央にあり、花弁と混ざり合わない咲き方。しかし雄しべは小さな花弁状に変化している
 ・牡丹咲き 雄しべが花の中央だけではなく、花弁と混ざって存在する咲き方。内側の花弁ほど小さくなる
 ・獅子咲き 雄しべが花の中央だけではなく、花弁と混ざって存在する咲き方。
         外側と内側で花弁の長さはあまり変わらないが、内側の花弁ほど細くなる。雄しべは隠れて見えづらい
 ・千重咲き(せんえざき) 雄しべがまったくない、あるいは花の中心部に非常に小さく数が少ない雄しべがあり、開ききっても見えない咲き方
 ・宝珠咲き 八重咲きや千重咲き等のうち、中心部の花弁が重なり合った状態が長く続く咲き方(水滴のような「宝珠の玉」に、花の中心部が似ることから)

*独自の言葉で定義しています。誤りがありましたらご指摘いただければ幸いです。また取り上げていない花型もあります
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